株式会社ルーラーBLOG

BLOG

札幌のWebデザイン会社がオウンドメディアを3年間運用した記録、デザインとバナークリック数の関係性は?

4380
views

僕たち株式会社ルーラー(本社:北海道札幌)は、HTML5の電子カタログebook5というサービスを運営しているのですが、Webマーケティングの一環として、デジカタジャーナルインスピ〜つくるを応援するブログという2つのオウンドメディア(ブログ)を運営しています。

詳しい解説はこちらをチェック!:今さら聞けないオウンドメディアの意味とは?(株式会社イノーバ)

ざっくり言ってしまうと、デジカタジャーナルはより顧客に近い層へリーチするメディア、インスピはそれよりも少し遠く、ebook5の顧客となりうる層へリーチするためのメディアとなります。今回は2つのオウンドメディアの中で、より広い層へリーチするインスピを題材に、3年間の運営で行った3度のデザイン変更(レイアウト変更)がその時のコンバージョン数にどのような影響を与えたのかを見ていきたいと思います。

インスピについて

インスピは、「〇〇の作り方」や「〇〇作りイベントに参加してきた」のように、何かを「つくる」事が好きな人を応援するブログです。同僚の中ではパソコンが得意、ママ友の中では絵心がある。と言ったように、決してプロではないけれど、何かをつくる時に周りから少し頼りにされる人っていますよね。Webやデザインなどに偏らず、そんな方々にインスピレーションを受けてもらえる事を意識して、記事を書いています。
2013年7月から開始され、現在も月に数本の記事をアップしています。

インスピの目的(コンバージョン)存在価値は?

もちろん、何かを「つくる」事が好きな人を応援するブログですので、より良い記事を読者の方に読んでもらうことを目指しています。同時に、良い記事をきっかけにしてHTML5の電子カタログebook5の存在を知ってもらう事が運営する僕たちの大きな目的です。
インスピの読者像である「決してプロではないけれど、何かをつくる時に周りから少し頼りにされる人」はebook5の顧客像とマッチします。彼らがebook5の存在を知るきっかけを多く作ること(良い記事を多く書くこと)で、ebook5の顧客増加に寄与するという考え方です。
具体的には記事のサイドバー部分や本文末にバナーを配置し、ebook5のWebサイトへ遷移してもらうことを狙います。
ebook5では顧客にパソコンでの操作を求めるサービスのため、インスピではパソコンでアクセスする読者と、モバイル端末でアクセスする読者で目的(コンバージョン)を明確に分けています。

アクセス端末別の目的

パソコン:ebook5公式Webサイトへの誘導
モバイル:GoogleAdSenseでの収益

アクセス状況:開始から現在までの状況は?

月によって波はありますが、2年程前からアクセス数に大きな増減はありません。
開始初年度にとある記事が当たりまして、通常の3倍近くの数値を叩き出しましたが、それ以降は安定の状態です。インスピの課題でもあるのですが、流入の85%以上が検索エンジン経由のアクセスとなっており、SNSからの流入を獲得したい今日この頃です。
とは言え、検索エンジンからの流入をコンスタントに獲得している今の状況はコンテンツマーケティングとして考えると決して悪いことではないため、今後も継続してインスピの運営を頑張っていきたいと思います。

※インスピにはGoogleAdSenseを導入しているため、アクセス数の具体的な公開はできません。すいません。

次に、2013年7月から現在までのデザイン別で見るバナークリック数の変化を見てみましょう。
※画像内「コンバージョン」となっている赤いエリアをクリックされた数になります。

初代デザイン:3カラム(レスポンシブWebデザイン)

INSPI - Webデザイン - 初期

期間:2013年7月〜2015年5月(23ヶ月間)
合計クリック数:1,776
1ヶ月あたりのクリック数:88.8(※コンバージョントラッキング開始は10月からのため、20ヶ月で計算)

コンバージョンの対象バナーは2箇所、サイドバナーはスクロールによって流れずに固定される仕組み

とても微妙な数字です。
確かにブログ開始から、2年目くらいのこの時代は僕とライターの佐藤さんで手探りでブログ構築をしていた時代のため、コンバージョン数の向上に意識を向けていなかったのは事実です。
当社ではじめて行ったコンテンツマーケティングがインスピなのですが、当時は僕自身が拠点を札幌に移す前だったこともあり、Wordpressの導入やWebデザイン、SNS運用、本サイトとの連携など多くのことを一人で行っていたから・・・というのは言い訳になりますね。それにしても微妙です。

2代目デザイン:1カラム(レスポンシブWebデザイン)

INSPI - Webデザイン - 中期

期間:2015年6月〜2016年4月(11ヶ月間)
合計クリック数:564
1ヶ月あたりのクリック数:56.4(※コンバージョントラッキング未取得期間が1ヶ月あったため、10ヶ月で計算)

コンバージョンの対象バナーは強気の1箇所、記事を全て読んでから押してもらうスタイル

衝撃の結果でした。改悪とはまさにこのこと。
流行りのシングルカラムにして、滞在時間UP!満足度UP!コンバージョン数UP!のはずでしたが、全くの見込み違いでした。
このデザイン時代に某ニュースサイトのような記事をスクロールで遷移していく仕組みを導入したのですが、この仕組みは滞在時間UP!1人あたりのPV数UP!と良いことづくめでした(あくまでインスピの場合です)。

現行デザイン:3カラム(レスポンシブWebデザイン)

INSPI - Webデザイン - 現在
期間:2016年5月〜10月(6か月)※2016/11/16更新
合計クリック数:1,527
1ヶ月あたりのクリック数:254
コンバージョンの対象は2箇所、成果重視の最上部に配置!初めからこうすればよかった。

ようやくコンバージョン数向上に目を向け始め、リニューアルを行います。
今までの良かったところを残しながら、改善を加えたのが現行のインスピWebサイトです。
今の所、過去の数字を全て上回ってくれ、ホッとしているところです。
ちなみにGoogleAdSenseの収益もシングルカラム時代に比べて2数倍になりました(広告ユニット増やしたりもしてるので、デザインの影響は少ないと思いますが)。

試行錯誤して辿り着いた今のデザインは良い形になってきたと思います。
PageSpeed Insightsの結果もまぁまぁではないでしょうか。
まだ、リニューアル後2ヶ月のため、今後の動向を見守りたいと思います。

今回は、オウンドメディアのコンバージョン数を中心にWebデザインとの関係性を見てみましたが、当然コンバージョン対象のバナーをクリックしてもらうことだけが重要なのではありません。
その先の本サイトでの目的(ebook5では無料トライアルの申込)にどれくらい寄与するかが重要になるため、本サイトとの関係性を意識した形を今後は考えていきたいと思います。
ちょうど3年間になるオウンドメディア運営を経て、Webマーケティングにとって効果的な手法だと改めて実感した機会がありましたので、この記事を書かせていただきました。

ルーラーではWebデザインのお仕事から、Webマーケティングのトータルサポートまで、札幌を中心とした北海道全域でお仕事を承ります!


沼博人

沼 博人CEO Luler inc.

株式会社ルーラー代表 / 1979年生 / 北海道と東京によく居ます。

← 記事一覧